最近、ジムニーの加速がパワーダウンした、エンジンがかかりにくいということはないですか?
ジムニーは販売期間が長い分、旧車と呼ばれる部類に入ってきています
中にはノーメンテナンスでかなり状態の悪い車体があるのも事実…
調子のいいエンジンの特徴は
- 『良い圧縮』
- 『良い混合気』
- 『良い火花』
この3つになります
今回は『良い火花』である、スパークプラグ(以下プラグ)について解説していきます
スパークプラグは車の燃料であるガソリン(ガソリン+空気)をエンジン内で爆発させるためのライターの役割を果たします
エンジンはエンジン内でガソリンと空気が混ざった混合気が爆発することで動き出しますが、混合気自体が発火することはできないためスパークプラグが火花を飛ばし混合気が爆発したパワーでエンジンを動かします
古い車は電気系等をリフレッシュするだけで走りが劇的に変わることもありますからじっくりと向き合うことをお勧めします!
では手始めにプラグ交換の手順解説と道具の紹介をして行きたいと思います
プラグケーブルの取り外し
まず下の写真の青いコードが、プラグに接続されているのがプラグケーブルです
本来であればこのケーブルも一緒に交換することをおススメします!
まずこのケーブルを抜いていきましょう
この時注意したいのはケーブルを一度にすべて抜くのではなく一本ずつ交換していくか、対応するシリンダー番号をあらかじめケーブルにマーキングしておきます
シリンダー番号は車体前方から1.2.3と並んでいます
外したプラグを観察してみます(外し方は後述)
まだ使えそうではありますが電極の先端が結構ぐずぐずになってきてますね
ギャップが出ているものもありますのでここは交換です
今回はイリジウムではなくノーマルプラグを使用します
イリジウムとノーマルとで体感できる違いがでるか試してみます
おススメのプラグレンチはKTC!
交換の際に使用するソケットですができれば専用品を使用することをお勧めします
僕のおススメはKTCのプラグレンチ20.8mmです
ジムニーのプラグハウジングのナット部分は21mmのディープソケットを使用することで取り外しは可能です
…が正確に計測すると対角は20.6mです
実際に21mmと2.08mmのソケットを使用してどれくらい隙間が出るのか比べてみました
21mmは隙間が空いていて接地面が点しか無いですが無いですが20.8mmはほとんど隙間がなく接地面が広く取れていますので舐めにくいです
さらに専用ソケットにはマグネットがついておりますので外した後のプラグの脱落がないようになっています
外した後にエンジンルームに落ちたら取るのが大変ですのでできるだけミスの少ない方法をとるようにしましょう
プラグ交換に必要な道具は?
JA11 ジムニーのプラグはかなり奥まったところにあります
その為、エクステンションバー(延長用バー)が必要となります
約35~40㎝程度のエクステンションバーが必要です
これでもギリギリです!
ケーブルを外すとプラグの頭が見えますのでエクステンションバーをセットしたレンチをプラグまで挿入していきます
できればプラグの頭が見えた時点でエアーをプラグ挿入部にかけてコンプレッサーを使うか、人体内蔵式のエアポンプで小さなごみを吹き飛ばしておきましょう
到達すれば軽く左右に回してみて、しっかりかかっているか確認します
外すには、レンチを左に回していきます
プラグレンチをエクステンションバーの先端に取り付けるのですが、できればフレキシブル(首振り)タイプのエクステンションバーを選びましょう
プラグが奥まった場所にある上にエクステンションバーで延長しているのでプラグを緩めたり締めたりする際に左右上下に手元が揺れてしまいます
そこでプラグレンチとの接続部がある程度自由に動いてくれることでプラグハウジニグ(プラグ挿入部位)へのストレスやナット部をなめるトラブルが減ると考えます
また同様にプラグ操作の際にプラグホールへ斜め方向のストレスがかかりネジ部分を痛めてしまう恐れがありますがそれを防ぐことができます
スパークプラグが外れないときはどうしたらいい?
あまりに硬いようであれば、ラスペネや55-6をプラグ挿入部に吹きかけます
ここで時間があるなら2.3日、1日2.3回を目安に吹きかけて放置しておきましょう
緩めばそのまま左に回してプラグを取ります
もし回しても手に感じられる抵抗が変わらなければ、一度締める方向へ回します
そしてもう一度緩める方向へ回します
そこで再度ラスペネを吹きましょう
締めたり緩めたり、ラスペネ吹いたりを繰り返しながら徐々に緩めていく角度を増やしていきます
プラグはかなり熱を持つ部品ですのでネジ部が焼き付いている可能性があります
無理に回すとプラグホール破損に繋がりますので注意しましょう!
そして特に注意したいのがプラグを挿入していく場面では必ず手でプラグを差し込み回し入れていきましょう
最初から道具を使うと、斜めに挿入されていたとしてもある程度まで締めこめてしまいます
プラグホールをダメにするとその土台であるシリンダーヘッドの交換となってしまいまいますので修理代が高額になる恐れがあるのです
なので最初は手で回し入れ、手で締めこめなくなってから道具を使用して締めこんでいくのが正解です
これはジムニーだけでなくそのほかの車種にも言えることなので気を付けましょう!
電装系、吸排気系、燃料系をトータルで整備、カスタムしていくと違いが明確になっていきます!
10分~15分程度で交換が可能ですので整備の基礎として挑戦してみてくださいね!
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